君とみた蒼空
二度目の手術
冷たい風が吹く、12月。
私は、今週の日曜日に行われる手術のため、今病院に入院している。
「もう、詩音ったら。またひとりで抱え込んじゃって」
「そうだよ。何かあったら相談してよ」
病室で、舞と歩実が二人揃ってそう言った。
「ご……ごめんね………」
でも、入院するまで言いたくなかった。
だって、今度の手術は成功率がかなり低いから。
もし成功しなかったら、もうそのときは私はここにいない。
失敗したら天国に行かなければならないくらい、命に関わる手術だ。