君とみた蒼空



絶対に、蒼くんのそばから離れたりしないよ。



だから、


「安心して」



私はそう言うと、初めて自分から蒼くんにキスをした。



いつもは蒼くんからだけど。



今日は、不安そうに瞳を揺らす蒼くんを、安心させたくて。



「………詩音……」



唇が離れると、蒼くんは顔を真っ赤にして私を見た。




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