君とみた蒼空



「里緒ー! 待てーっ!」



娘の里緒とおにごっこをする蒼くん。



その太陽みたいな無邪気な笑顔は、高校時代と変わってないなぁ。



最初、蒼くんのこの笑顔に、人生初めての胸のドキドキを感じたっけ。



これが“恋”っていうんだなって。



私の最初で最後に愛した人、それが蒼くんだ。



私は、胸元についている7年前に蒼くんがくれたハートのネックレスを見た。



「里緒、つーかまえた!」



「パパーっ!」



なんだか、楽しそうだなぁ。




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