君とみた蒼空
目が覚めると、私は汗をかいていた。
窓の外は真っ暗で、壁にある時計は八時をさしている。
もうこんな時間……………。
私はゆっくりと起き上がると、しばらくぼーっとしていた。
すると、急に携帯の着信音が鳴った。
『着信 大島 蒼』
えっ……………。
「蒼くん!?」
なんで蒼くんが、私に電話を…………?
「もっ………もしもし」
《詩音ー?》
「うん、私」
緊張して、胸がドキドキと高鳴った。
「なにか…………用事があった?」
私が訊くと、蒼くんは笑いながら答えた。
《別に…………何もないけどさ》