君とみた蒼空


私は走って走って、走り続けた。


気がつくと、私はきらきらと輝く海にいた。


「わぁ…………」


きれい。


思わず見とれてしまうくらい、そこに広がる青い海はきれいだった。


五月の海は、太陽の光を反射して、きらきらと輝いている。




それから、しばらく海を眺めながら蒼くんのことを考えていたら、急に大きな声がした。


「詩音ー!」


蒼くんだ。


声を聞いただけで、すぐ分かった。


蒼くんは私のところまで一目散に走ってくる。


「詩音!」


「蒼くん…………なんで、ここにいるの?」


「いや…………なんとなく」


なんとなくって……………。



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