君とみた蒼空
「でも…………蒼くん、今日奈津ちゃんに告白されてたでしょ?」
「えっ…………詩音、知ってたの?」
「ごみ捨てに行こうとしたら、中庭で奈津ちゃんが告白してるところ、見ちゃった」
私は少し笑いながら言った。
「マジかよ…………。でも、おれは奈津とは付き合わないよ」
本日、快晴。
私たちを見守るように、大きな大きな太陽が照りつける。
「おれが好きなのは、詩音だから。付き合ってください」
「はい」
私は小さく返事をすると、恥ずかしくなって顔を隠した。