君とみた蒼空


「最近、詩音元気なかったからさ。心配してたんだ」



蒼くんは、私の手をぎゅっと握りながらそう言った。



「え?」


「でも、今やっと詩音が笑ってくれた」



おれは詩音の笑顔が大好き、そう言って蒼くんは笑った。



私もつられて笑顔になる。



蒼くん。


私も、蒼くんの笑顔が大好き。



小さくそう呟いた。




< 86 / 413 >

この作品をシェア

pagetop