君とみた蒼空


次の日。

あれから病院に行き、何も異常がないと言われた私はいつも通り舞と一緒に学校へ向かっている。


「詩音、昨日大丈夫だったの?」


心配そうな顔をしている舞にそう聞かれて、少しためらった。


でも、大丈夫じゃないなんて言えない。


「うん。何も異常なかったよ」


異常はなかった、はず。


朝少し体調が悪かったのは、なしということにしておこう。


一人で頷いていると、舞が今度は不思議そうな顔をした。


「詩音? 大丈夫?」


今度は、私が一人で頷いていたことを不思議に思ったらしい。


「えっ、あ、うん。大丈夫」


「詩音って、いつもおっとりしてるよね。なんていうか、天然って感じ」



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