君とみた蒼空
「えっ?」
「今、お兄ちゃんから電話がきたの」
「本当か?」
そして、みんなで病院へ向かった。
お兄ちゃんの子どもが、私と誕生日が同じなんて…………。
若菜さん、頑張って……………。
元気な赤ちゃんが、生まれてきますように。
そう願うばかりだった。
私たちが病院につくのとほぼ同時に、赤ちゃんは元気な産声をあげて生まれた。
「おめでとうございます、元気な女の子ですよ」
助産師さんのその声を聞いたとき、私はほっとした。