星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~
○○の大切さ
~美姫 side~
「…俺がいる。
みんないなくなっても俺は…
俺だけはずっと傍にいるから。
…約束しただろ。」
拓真のその言葉が…
声が暖かくて嬉しかった。
下に行くと
詩織『2人とも遅いよ~!
あ、おばさんおかわり~!!』
大きな口を開けてほうばっている詩織。
山瀬くん『ほんと遅すぎだよねー。
2人で何してたんだか。』
少し不満そうにこっちをみてくる山瀬くん。
拓真『何もねーよ!』
山瀬くん『慌ててるとこが怪しー。』
2人が言い合い
詩織と柊も何か話していると
夏妃が心配そうな顔でこっちをみていた。
たぶんさっきの事…だよね。
でも今は言えないな…
だって
おばさん『はい美姫ちゃんの♡』
美姫『あ、ありがとうございます。 』
おばさんがいるからね。
おばさん『やっぱ美姫ちゃんお料理上手ね~♪みんなにも好評よ♡』
褒められるとやっぱり嬉しい。
でもカレーは誰が作っても同じだと思うけど…。
そんな事を思いみんなでおしゃべりして食べていると
おばさん『みんなは恋してるのかしら?』
ニコニコしながらそんな事を聞いてくるおばさん。
拓真『急に何聞いてんだよ。』
おばさん『最近の高校生ってどうなのか知りたくって♪おばさん恋バナ好きなの♡』
『………』
何て答えればいいのか困りみんなして黙っていると
おばさん『山瀬くんはお付き合いしてる人いるのかしら?』
山瀬くんがターゲットに…。
どうするんだろ…?
山瀬くん『いませんよ。』
爽やかな笑顔で淡々と答える山瀬くん。
おばさん『あら!いないの?
かっこいいからモテるでしょう?』
身を乗り出して楽しそうなおばさん。
山瀬くん『んー…まぁモテますけど…』
自分で言っちゃダメでしょ。
確かにモテるけど。
山瀬くん『俺、好きな人いるんで。』
その言葉でみんなの食べる手が止まった。