星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~
~拓真 side~
「美姫が付き合ってるのは俺だよ。」
って…
俺なに言ってんだよ!
美姫困ってる…っていうか
すっげー驚いてるし…。
あーもう…
みんながこんな嘘信じるわけないし…
どうしよう…。
詩織『え〜みんな知らなかったの〜?』
その一言で教室がまたざわめき
『ただの幼なじみじゃないの?』
そんな声が聞こえた。
詩織『こんなにラブラブな幼なじみいないでしょ〜♪』
その言葉にみんなして
「あ〜…確かに。」
と言うような顔をしている。
って…
そんな簡単に信じるのかよ。
すると
『拓真が美姫ちゃんの事好きなのは知ってたけど…まさかな〜。』
と言う声も…
って……え!?
ちょ…
なんでみんな知ってんだよ!?
柊『…普通にわかるだろ。』
夏妃『気づいてないの美姫くらいだよ。』
…まじか。
俺…そんなにわかりやすいかな。
詩織『美姫バカだからねぇ〜♪』
お前も人の事言えないだろ。
柊『…お前にだけは言われたくないだろうな。』
詩織『え〜でもさぁ〜
あーんなくっだらないことするバカよりはいいでしょ〜♪』
いつもの声のトーンで
誰かをバカにするように
黒板を指差しながら笑顔で話しだした。
これは…
詩織もかなり頭にきてる。
あいつ…
マジギレするといろんな意味でやばいからなー…。
詩織『さすがのあたしでもこーんなバカできないな〜♪
むしろできることがすごいよね〜♪』
あー…
だんだん声のトーンと表情が合わなくなってきてるし…
あの笑顔が怖いんだけど。
詩織『ていうかさ〜
あんなことやってて恥ずかしいとか思わないのかな〜?
それとも恥ずかしいとも思えないほどおバカさんなのかな?
ていうか〜…』
夏妃『はぁ…もうやめなさいよ。』
夏妃が間に入り
やっと話が終わったと安心していると
詩織『なんでとめんの!?
友達があんなことされてムカつかないの!?』
夏妃『それはそうだけど…』
詩織の怒りはおさまらず…
あの夏妃が引っ込んでしまった。
詩織『だからさ〜』
またさっきのが始まるのか…
と思っていた時
柊『…だからいい加減にしろよ。』
詩織の頭にチョップをいれ
話をとめてくれたのは柊だった。