星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~



~美姫 side~


蒼の姿…―

たった1日…

1日もたってないのに

すごく久しぶりな感じがする。


…だめだ。

やっぱ好き。

もう想っちゃダメなのに

振られたのに

体は

心は正直で…

「蒼が好きだ」と

想ってしまう。


蒼『お前ら授業始めんぞー。』


そう言いながら教室に入ってきた蒼。

たったそれだけなのに

わたしに向けられた言葉じゃないのに

蒼の声が心地よくて

胸の奥が締め付けられて

蒼から目がはなせなかった。

そんな時


『先生~それ本当なんですかー?』


生徒の1人が黒板を指さして蒼に聞いてきた。


ドクンドクン

自分でも驚くほど心臓が大きくなり

蒼をみつめていると

一瞬

蒼と目があった。


美姫『…!』


まさか目が合うなんて思わなくて

でもどうしたらいいのかわからなくて

思わず目をそらしてしまった。

すると


蒼『そんな訳ねーだろ。』


「ははっ」と笑いながら否定し

一安心したのと

わたしの事を否定されたみたいで複雑な気分だった。


『えーほんとかよ~。
先生若いの好きだろー?』


とからかう男子。


この感じならもう大丈夫かな…。

と思っていた時


蒼『俺ガキに興味ねーし。』


蒼はそう言い


蒼『この話はここまで!
お前らー席つけ~。』


普通に授業を始めようとした。

みんなも何もなかったかのように席につき授業の準備をし始めた。

ただわたしはさっきの言葉が

「ガキに興味ねーし」

この言葉がまだ受け入れられなかった。
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