星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~



~拓真 side ~


みんなも帰ったし…

拓真『美姫帰るか?』

美姫『うん!』

急いで準備をしてる。

そんな慌てなくていいのに…

拓真『ゆっくりでいいよ。待ってるから。』


美姫『…よし!準備おっけー!行こっか♪』


さてと…行きますか。

拓真『足気をつけろよ?暗いから。』

外はもう暗い。

それに美姫はヒール履いてるから…

ただでさえふらつくときあるのに…

転んだらどうするんだよ。

拓真『そんな高いの履いてると危ないだろ?』

美姫『身長低いのカバーしたいの!』

…それ履いてても小さいけどな。

でもそれ言ったら怒られるから黙っとこ。

拓真『転んだら嫌だろ?』

美姫『…………。
転ばないから大丈夫!』

そう言って軽く走り出す美姫。

おい…あぶねぇって

美姫『ほら!大丈夫でしょ…ってあっ!』

ほら言わんこっちゃない。

後ろから支える。

拓真『だから言っただろ。』

美姫『………ごめん。』

こんなんだから目が離せないんだよなぁ…

拓真『無理して身長高く見せなくても
そのまんまの美姫でいいと思うぞ。』

高いの履いててもそんなにかわんない

んだけど…

また怒られるからそれは言わない方がいいな…

美姫『…少しでも高くなりたいの。』

本当…言うこと聞かないよな。

拓真『転びたいの?』

美姫『……………。
転びそうになったらまた助けて?』

……………

その顔は反則だろ。

そりゃ俺がいる時は助けるけど

いつも傍にいるわけじゃないし…

拓真『俺がいる時はいいけど
いる時ばっかじゃないし気をつけろよ?
後、その靴で走るのダメ。』

なんかあってからじゃ遅いんだから

美姫『は〜い。』

返事だけはいいんだよな。

拓真『美姫?林間学校行けそう?』

美姫『行けそうじゃなくて…行くの!』

はりきってるのはいいけど

拓真『この前みたいに無理するのはなし
だからな?』

あの時みたいになるのだけは

俺としてもやめてもらいたい。

美姫『だいじょーぶだってば。
それに…わたしだって行きたいの!』

まぁ……そうだよな。

昔から体育は見学で

イベントとかも参加できなくて

見てるばっかだったもんな。

今回は美姫ももう高校生で自己管理

できるだろうって親父が

言ったから林間学校に行けることになった。

まぁ…俺も一緒にいるし大丈夫だと思うけど…

拓真『……なんかあったら言えよな。』

美姫『はいはーい♪』

家に着き美姫とわかれる。

拓真『じゃあな。』

美姫『今日はありがとね!ばいばーい!』

ニコッと笑う美姫。

この笑顔にいつも癒される。

抱きしめたくなる。


………でも

今はまだ我慢。

この笑顔を見れなくなるのが嫌だから…
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