多重人格者【完結】
動揺
「あ、あやめーーー!!」
大きな声で私を呼ぶ、その声の主はわかっている。
口角がゆるゆると上がって行く。
私はゆっくりと振り向く。
そこには、満面の笑みをした葉月がいた。
私の肩を抱くと、
「まじでまじで付き合ってるの!?」
なんて耳打ちして来る。
それから、ちらっと葉月は心君を見た。
心君はそんな葉月ににっこりと微笑む。
「付き合っては…いないけど」
私もこそこそと、葉月にだけ聞こえる様に話す。
「そう?何か、後ろから見たらお似合い!って感じだったよ!」
「あはは」
嬉しいやらなんやら、複雑な気持ちのまま、私は曖昧な笑みを浮かべる。
「葉月ちゃん」
二人でぼそぼそっと会話してる後ろから、心君が声をかけた。
びくっと揺れる肩。
大きな声で私を呼ぶ、その声の主はわかっている。
口角がゆるゆると上がって行く。
私はゆっくりと振り向く。
そこには、満面の笑みをした葉月がいた。
私の肩を抱くと、
「まじでまじで付き合ってるの!?」
なんて耳打ちして来る。
それから、ちらっと葉月は心君を見た。
心君はそんな葉月ににっこりと微笑む。
「付き合っては…いないけど」
私もこそこそと、葉月にだけ聞こえる様に話す。
「そう?何か、後ろから見たらお似合い!って感じだったよ!」
「あはは」
嬉しいやらなんやら、複雑な気持ちのまま、私は曖昧な笑みを浮かべる。
「葉月ちゃん」
二人でぼそぼそっと会話してる後ろから、心君が声をかけた。
びくっと揺れる肩。