多重人格者【完結】

≪ふはっ、お疲れさん≫


その声は、口から出たのか。
脳内に響いたモノなのか。


もう、わからなかった。




ああ。
私はカンナが出て来るのを許してしまったんだ。



そう、ぽつりと思いながら深い闇の意識の中へと落ちて行く。


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