めんどくさがりの南くん
「かばんの中身、入れ替えるのがめんどくさいから」
南くんがもそもそと答えた。
あぁ、なるほど、そうだよね、かばんの中身を入れ替えるのって、実はけっこうめんどくさ……いけど!!
たしかに、細々したものが多かったりして大変だけど!!
でも、めんどくさいけど、やるでしょ普通!!
「そんな理由で、10年以上も補助バッグ使いつづけてるの………?」
「はい。めんどくさいから」
南くんはクマのある眠たげな目をゆっくりまたたかせて、こくりと頷いた。
なんというか、言葉も出なくて、あたしは呆然と黙り込む。
南くんは話が終わったと判断したようで、共同研究室のど真ん中にある大テーブルの隅っこに腰かけ、補助バッグから研究関係らしい資料や本をがさごそと取り出しはじめた。
南くんがもそもそと答えた。
あぁ、なるほど、そうだよね、かばんの中身を入れ替えるのって、実はけっこうめんどくさ……いけど!!
たしかに、細々したものが多かったりして大変だけど!!
でも、めんどくさいけど、やるでしょ普通!!
「そんな理由で、10年以上も補助バッグ使いつづけてるの………?」
「はい。めんどくさいから」
南くんはクマのある眠たげな目をゆっくりまたたかせて、こくりと頷いた。
なんというか、言葉も出なくて、あたしは呆然と黙り込む。
南くんは話が終わったと判断したようで、共同研究室のど真ん中にある大テーブルの隅っこに腰かけ、補助バッグから研究関係らしい資料や本をがさごそと取り出しはじめた。