めんどくさがりの南くん
「ってゆーかね、南くんは歓迎される側だから、会費はけっこうです」
「あ、そうですか……それはどうも」
南くんはぺこりと頭を下げ、周囲の研究室仲間にも会釈をした。
………うん。変人だけど、人柄は良い。
あたしは会費を払ってから、「南くん、ちょっと付き合って」と南くんの腕を引いて隣の雑貨店に入った。
「え……なんですか、橘さん」
「好きなの選んで!」
「へ?」
あたしが南くんを引っ張っていったのは、財布が並んでいるコーナーだった。
「そんなビニール袋なんか財布代わりにしてるのなんて、あたしの性格上、見過ごせないの!
まあ、大学院入学祝いってことでプレゼントさせて」
「あ、そうですか……それはどうも」
南くんはぺこりと頭を下げ、周囲の研究室仲間にも会釈をした。
………うん。変人だけど、人柄は良い。
あたしは会費を払ってから、「南くん、ちょっと付き合って」と南くんの腕を引いて隣の雑貨店に入った。
「え……なんですか、橘さん」
「好きなの選んで!」
「へ?」
あたしが南くんを引っ張っていったのは、財布が並んでいるコーナーだった。
「そんなビニール袋なんか財布代わりにしてるのなんて、あたしの性格上、見過ごせないの!
まあ、大学院入学祝いってことでプレゼントさせて」