恋心
そんなことを思いながら
莉夏をみていると、
肩まである髪をなびかせながら
くるりとあたしの方を向いた。


「はる?さっきからどしたの?大丈夫?
 具合悪い?」

…相変わらず心配症だなぁ。


莉夏はあたしとちがって、
なにもかも元気で、性格もいい。
肩まである内巻きの髪で
ぱっちりとした目に
小さくて小動物のような感じだ。

それに比べてあたしは
胸まである長い髪に、
元から病弱なためか、白い肌。
莉夏と変わらない身長なのに
小動物なんかじゃなくて、まるで…
一匹狼のような感じだ。


「大丈夫だよ?ありがと!」

…明日が憂鬱だなぁ
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