恋心
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
こんな大きな声を出したのは
いつぶりだろうか。うーんと、3年ま…

って、そんなことに
浸ってる場合じゃないんだ…

朝早くに莉夏と、塾に行くと
クラス表がはりだされてあったのだ。

もちろん、叫んだのには理由があって…

「中先! なんであたしだけ  
 クラスが違うの!?いままで
 莉夏と同じじゃなかったっけ?!」

一人だけクラスがかわっていたのだ。

あたしはクラス替え表と書いてある紙を
たたきながら先生をにらんだ。

「あー。だってさー、猪咲(いいさき)
 成績よかったからあげちゃったわ笑」

中嶺先生はテヘッと笑顔をうかべている。

…なにがテヘッだ、かわいくねーしっ
てか、中先!
あたしが、人見知りと知ってて!

あたしが怒ってる間にさっさっと
先生は教室へ行ってしまったらしい。
…逃げ足が早いっ


あたしは、我に返りもう、
受け入れるしかないと気づいた。

もう…どうしよう。
今日から夏期講習なのに。
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