可愛い年下男子
「お前、セクハラだぞ」


程よい低さの声で、冷たく言い放つ、私の同期……

もとい、上司の坂井彰人。


「えっ?何?坂井課長も私に抱き付かれたい?」


野崎に抱き付き、頭を撫でたまま、坂井を見上げる。


「この酔っ払いが……」


私に冷たい視線を向けると


「ほら、さっさと立て。お前はこっちに来い」


そう言って、私の腕を掴み、無理矢理立たせる。


「痛い!」

「うるさい」


文句を言う私を一睨みし、


「お前らは、ゆっくり飲め」


野崎達にそう言って、自分のもと居た席へ私を連れて行った。


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