可愛い年下男子
はぁ……

さすがに飲み過ぎたかな。


化粧室で鏡を見ると、化粧は崩れているし、目もとろんとしている。

そして、ほんのり赤くなっている。


坂井に連行されてから、私は坂井と日本酒も飲んでいた。

まぁ、ビールじゃないから、ちびちびと飲んでいたけど。


後でお冷貰おう。


そう思いながら、化粧室を出る。


「佐藤さん、大丈夫?」


壁にもたれていた野崎が、身体を起こし、私の顔を覗き込む。


「うん、大丈夫だよー」


あははぁー、っと私は笑いながら野崎の肩をポンポンっと叩く。

まぁ、大丈夫と言いながら、若干足元がふらついているけど。


「あっ、危ない!」


足元がふらついていた私はグラッとバランスを崩してしまった。

だけど、野崎が私の腕を掴んで支えてくれたから、こけずにすんだ。


「ありがとぉー」


顔を上げ、私は野崎をの顔を見ながらお礼を言う。



< 8 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop