「私は貴方のモノ」【完結】
「…あーあ、泣いちゃった。
……タエ。お前は、俺のモノだよ?」
にっこりとそう言うと、俺はタエの頬に伝う涙を舐める。
真っ赤になっていく彼女。
それが更に俺を喜ばせている事にタエは気付いていない。
恐怖と羞恥で顔を歪ませる彼女の首元に、俺はキスマークをいくつもつけた。
お前が誰のモノだって、すぐにでもわかる様に。
だから、お前は俺だけ見ていればいい。
俺の為だけに生きていればいいんだ。
「……恥ずかしくて大学行けなくなるかな?」
俺に手を抑えられてるから、顔を振る事でしか拒絶出来ない。
真っ赤なキスマークがいくつもついた首元。
それが何か、わかってる彼女は俺を睨みつける。
「さい、ってい」
憎しみを込めた顔で俺に言う。