「私は貴方のモノ」【完結】
「明日、大学行くから準備しとけよ」
「……うん」
そうやって無理矢理話を終わらせると、俺はタエから離れた。
背中に視線を感じたけど、それを無視して寝室に入る。
着替えてから、携帯や財布、時計や鍵などを持つと俺はタエに「行って来る」とだけ告げて家を後にした。
タエの顔を正直、見る事が出来なかった。
何か暴言を吐いてしまいそうで。
車に乗り込んだ俺は、携帯を開く。
メールや着信。
どうでもいい内容のメールに目を通すと、着信を確認する。
陽子からだった。
ああ、そういえば連絡するって言ってたな。
俺は陽子にすぐに電話をかけた。