「私は貴方のモノ」【完結】
まだタエを求めたかったけど、タエが限界そうだから一応終わりにすると俺は飲み物を取りに冷蔵庫へと向かう。
ペットボトルを取り出すと、それをゴクゴクと飲んだ。
休憩する間もなく、何度もタエを抱いた。
“…お願い。抱いて”
どんな想いでタエが言ったのか。
あの男を諦めたいから、抱いてと言ったのか。
俺に縛られる覚悟を決めたのか。
俺から逃げられないからと。
その理由が俺にはわからなかった。
「後少ししたら出かけて来る。
そん時に飯も買って来るから、良い子で待ってろ」
大学にタエの休学届を出しに行こうと思ったからだ。
暫く通う予定はないのだから。
もしかしたら一生かもしれないけど、一応休学として手続きしようと思った。
退学にするには、まだ早いかもしれない。
それでも俺はよかったけど。
タエの頭を撫でると、タエは素直に頷いた。
特に何かを尋ねて来る事はない。