「私は貴方のモノ」【完結】
「お前が悪い。その顔が扇情的にさせる」
「……」
「…でも、その顔が堪らない」
その潤んだ瞳で、俺をもっと求めろよ。
俺を受け入れる様にタエは舌を絡め合わせる。
タエの息が合間に漏れた。
「タエ」
「ん」
「飯、食えねえな」
「…そうだね」
「煽るな。まじで」
「煽ってないよ」
「…じゃあ、天然か。そんな顔、他の男に見せられねえ」
「……見せない」
「…なあ、俺から逃げたいか」
「ううん」
「……そうか」
どんな想いで言ってくれたとしても、俺はいい。
俺から逃げたいと思わないのなら。