「私は貴方のモノ」【完結】
だけど、手段なんか選んでられなかったんだ。
俺のモノだって事。それが目に見えるだけで俺はホッとする。
その一つとして、首輪をつける。
それだけだ。
首輪を購入してから家に帰宅すると、タエの元へと真っ直ぐに向かう。
ベッドの上ですやすやと眠っているタエ。
薄着のタエから覗く肌には、至るとこに俺の証が刻まれている。
紅く散らばる華が、俺のモノだと強く主張していた。
そのタエの首にさっき買って来た首輪をつける。
細い首には少しだけこれは大きかったらしい。
「……ぅん?」
「起きた?」
「……アキラ」
「…タエは俺のモノだしな」
そう言ってから、また渇いた笑みが漏れた。
だけど、不思議そうな顔をしながらも受け入れているタエに嬉しさが込み上げて来る。
するりとタエの頬を撫でた。
「解放なんかしてやんねえ」
「あっ」
耳朶を舐めただけで甘い声を漏らすタエ。
そんなタエが愛しい。
可愛いとすら思う。