「私は貴方のモノ」【完結】
ふっと、タエの首元に視線を落とすと昨日あれだけつけた筈の証が消えていた。
いや、隠したのか。


ゆっくり、タエの首元に口を近付けると昨日つけていない場所を強く吸い上げる。


ピクリと動くタエの体。


そっと離すと、そこには俺のモノだという証がくっきりとついていた。



「…何で隠すんだよ。俺のモンだって見せてるんだ」


それとも、隠したかった?

誰かに見られなくなかった?


俺のモノ、だって知られたくなかった?


大学にいる誰かに?



そんな事を考えたら、言いようのない憤りが俺を包む。


何、この感情。
意味不明。


……俺のモノだから、きっと腹立ってるだけだ。


他の男に尻尾振ろうとするから。
俺がいるというのに。


きっと、そうだ。


キスマークを再度つけると、俺は怒りを鎮める為にタエの衣服を弄る。
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