「私は貴方のモノ」【完結】
「…借金、私が支払います。一生かかってでも」
だけど。
タエは毅然とした声と態度で俺にそう言った。
それに、また苛立つ。
わざと冷めた口調で
「ふうん。払えるわけ?
…借金5千万だよ?それに利子やらなんやら含めたら一億はあるね」
そう言うと、タエは言葉を詰まらせる。
「自己破産しようとしてたとこを、俺が救ってやったの」
「………」
「俺は感謝して貰いたいぐらいだけど?」
「………っ」
悔しいのか、彼女はギリっと下唇を噛み締めた。
でもね。
「これから、お前に自由はない」
お前はこれからこんな俺に抱かれるんだよ?
好きだとか、そんな感情を一切省いた、ただ俺の性欲を満たす為だけに抱かれるんだ。
ペット、だって自覚して。