晴れ時々毒舌裏バージョン

ぶち！！

今は短いながらも本格的なトンネルを三つと本格的なトンネルのコンクリート工事を一つと小さい安いトンネルを二つやってる。

前のは終わったからね。


営業も好調で広島から九州側ではうちの連中が良いと評判があって短いながらも本格的なトンネルを来年には一つかかります。


小さい安いトンネルもやってくれと言われて今は手一杯だからと言ったけど考えたら一時期はこういうトンネルを三本位やってて何とか会社が食いつないだんですね。

その時の会社なので何とかやりますよと答えました。


とにかく僕の営業の腕でしょう笑それは嘘です。駆け引きはもちろんするけど金額はほとんど同じなんですよ。


それなら腕の良い作業員を使うよなです。


八割が僕の知り合いからの作業員ですが、それは僕もあちこち行ってて良い若手を知ってたし待遇をなるべく良くしてやろうでしたからね。


会社に入って八年でやっと営業ってのが分かるようになりましたね。


とにかく作業員には感謝してるしなるべく良くしてますよ。


怒るけどね笑


三十代とか二十代にから見たら普段は非常に親しみやすいと思いますよ。

と言うかお前ら俺は上司だよですよ。だけど仕事になると厳しいの知ってるからね。


怒っても必ず後でフォローします。


それは良いんですが、こないだダイナマイトの後に土を出すけど、これを業界ではズリ出しと言います。


この時は非常に危ないんですよね。


タイヤショベルに一人とバックホー或いはペッカーこれはバックホーに大きなノミがついてて叩いて岩とか砕くんです。


その時の状態次第でバックホーに直ぐ乗らずにペッカーに乗るとかあります。


一人休んでて風邪でね。


僕も風邪のまえでしたからタイヤショベルに乗りました。


ダイナマイトを仕掛ける時からこの山の状態は良くないから直ぐズリ出しして吹き付けコンクリートしようと言ってました。



だからペッカーあーブレーカーとも言うなの作業員も途中からダンプに乗れよで三台のダンプにタイヤショベルです。


まあ忙しいですし、所々まだペッカーが要るなとなれば降りて乗り換えて僕がそこを叩くんですよ。


これは班長やってたら皆やるしある程度の作業員なら当たり前です。


しかし、五人のうちのもう一人は次の段取りですよ。

吹き付けコンクリートのロボットの用意とコンクリートが用意されてるかです。


鉄の枠を入れるからそれは他の作業員がもってくるけど中に運ぶ段取りです。


これをするのは若手よりベテランですね。


山が悪いのわかってるから普段より急ぐけど急ぎすぎずそして的確です。何でもそうだけど段取りさえ上手く行けば大抵上手く行きます。


ダンプ三台相手にズリを積んでたらいつもより多くて上から石とか落ちてきててヤバいなでした。


屋根はついてるけどすっぽり山が抜けて落ちたら死にますからね。


前に抜けて落ちてきてたまたまダンプの荷台でしたがダンプが大きく傾きましたからね。

急いでたらダンプの作業員がクラクションやたら鳴らすから何だと思ったら誰か軽トラで入って来ようとしててえ！？です。


元請けにこの時は誰も入るなと行ってるのに山の状態を写真に納めたかったらしい。


後で聞くとね。


ダンプの作業員が降りて怒鳴ってましたよ。

戻れとね。しかし、ぐずぐずしてるんですよ。

どうも口論してるようでね。


危ないし急がないといけないからタイヤショベルを回転させて前向きに軽トラに当てて下の部分をショベルに乗せてそのまま引きずり出しました。


ここのタイヤショベルはパワーがあったから出来るなと思ってね。


当然軽トラ多少の傷は入るけどね。


作業員は大笑いしながらダンプに戻ってました。


元請けの若い職員は驚いて真っ青ですが入れるなと言ってるだろう！！ですよ。

そのままショベルを上げて潰してやろうかと思ったけどやめました。


ズリ出しも終わって吹き付けコンクリートも早く終わって普段は枠を立てて吹き付けするけど危ない時は先に一時吹き付けします。

枠も立てて二次の吹き付け終わって皆でホットしましたね。


ベテランが気を利かせてコーヒー買ってきたら一服です。


元請けの所長が歩いて入ってきて高山君酷いなあです。


笑ってましたがね。

さっきの若いのがJVの素人らしくて打ち合わせの時に怒らないねです。

所長がやかましく怒ったからです。


作業員は軽トラをタイヤショベルで押し出すなんて初めて見たでしたが、ベテランは僕より二つ上で二十代とか三十代の頃の僕を知っててね。



あれは高山君のオリジナルじゃなくて高山君のなかの良かった師匠のような人が前にやってるし高山君は前には軽トラにそのまま突っ込んでわざと潰して大変だったんだからとばらされました。

しかし、このベテランも若い頃から知ってて周りには温厚で通ってるし、三十代の頃の高山君と一緒でなくてお前たち幸せよとか笑いながら言うけどこの人が怒ったら凄いの知ってるからね。

三十代半位の時に宿舎で相手は酔っぱらいでこの人に何か喧嘩を吹っ掛けたんですよ。

僕の部屋からは少し離れてたけど二階からボディスラムで窓から落としたからね。たまたま植木があって骨折位ですんだけど当時はえ！？でしたよ。


休みの日で出掛けようとしてたら大騒ぎでしたね。

怒らないけど、当時その投げた男は評判悪くて鬱憤が爆発したんでしょうね。

あえて周りには言わないけどあんたも俺よりヤバいかもよとたまに言います笑僕らの年代で生き残ってるのは一つや二つはそういうのあるか。

中には我関せずを通すかでしょうね。

しかし、我関せずを通してるの知ってるし仕事は良いけどそういう人はリーダーになれませんね。

やはり口八丁手八丁って言うか時には起こらないとリーダー向きではないんですね。それが悪いとは言わないけどね。




今回は、こっちは一つ間違えたら大事故ですからね。


僕では無くてもそういう元請けとの派手な話しは沢山有りますよ。

更に昔の人達は僕たちなんて信じられないような事をしてますよ。
そういう世界ってのは今でも大人しくなったけど基本は変わらないですよ。

安全第一ですね。