晴れ時々毒舌裏バージョン
山の神
クリスマスですね。日本人は、商業的にし過ぎですね。まあ良いか。
山の神です。北島さんの歌ではありません。
日本には、元々山への信仰があったのかもと思います。
海より山への信仰が強かったのではと思います。
僕らトンネル屋の連中は、けっこうその辺り気にします。
昔は、女は入れなかったし今でも貫通するまでなるべく入れません。どっかの大臣が差別だと言ってましたが、信仰と安全を思うと差別ではないのかもです。
今でこそかなり安全ですが、僕の祖父の時代などは沢山亡くなってますし、僕もこの仕事長いので何人か亡くなったのを見てます。
僕の若い頃は女の子と遊んだ時に仕事が、上手くいかないと年上の人から冗談混じりで怒られてましたね。
今でも毎月お神酒をあげますし、安全祈願と山への敬意ですね。
僕も今ではある程度見てたらこりゃ設計と違うぞとか多いです。山を見てるとやりやすいかやりにくいかある程度分かります。
役所の人間は一部分をボーリングして決めますが数メートル進んだら急に山の状態が変わるとか有ります。
良い方向に変わるならいいけど非常にヤバい状態に変わると直ぐ中止してやり方を変えます。
悪い状態とは、色々ですが、やはり崩れて来たり大きく山の面がひっくり返ったりも有ります。
落盤も怖いけどひっくり返って来るのを初めて見たときは、オオーなんだあです。びびります。
そういう事が起こったらお神酒を持ってきて後で撒いたりします。
やはり自然を相手にしてるから験を担ぐとかよりも恐れがあるんです。
自分たちが、山を掘ることによって山の神の怒りに触れないようにと願うんです。
山への信仰は宮崎駿さんのもののけ姫やナウシカもそうだと思います。
古くから山への信仰が日本人にはあるんだと思います。
自然は怖いです。しかし、近代化してきたらトンネル掘ることにも女性が入るのかなです。
多分その頃には僕は、引退してるでしょうけどね。
皆さん良いクリスマスをです。
この時期に戦場のメリークリスマスを偶然聞くとあー良いなと思います。