恋するLilyは嘘をつく。
電車に揺られながら、先ほどのことを思い出す。
ふふふ。ニヤける。
さっきまで隣にいたんだよな〜。
あ〜、幸せっ!!!
でも、えりこは問題だらけだ。
嘘だらけ。
どうしよう。
まぁ、まだ始まったばかりだし。
次があるとも限らない。
なんとか…なるっしょ!
明日、芙由様に相談だな。
ドサッ
家に到着ー。
そして、ベッドに倒れこんだ。
そうだ。
着いたら連絡してって言ってたな。
『絵梨子です……今、家に着いたところです…今日はすごく楽しかったです……ありがとう…っと。』
硬いかな…
いいよね。謙虚、謙虚!
えい!送信!
ドキドキ
返事は遅めなのかな。早いのかな。
LINEと違って既読とかわかんないからか、すごくドキドキする。
そのかわり、既読スルーに落ち込まなくてすむからいいけどね!
ピロリン
きた!!
……違う。LINEの音だ。
なんだ、芙由かー。今日のおデートの写真ね。紅葉か!いいな〜。
明日、詳しく聞かせてね!っと。
もう、びっくりする〜。
芙由ったらタイミング良すぎるだろ!
明日、文句言っとこ。
〜♪〜〜♪
おぉ!今度こそきたよ!!
メールはね、音楽が設定してあるんだったよ。
ひ、開きます。
ドキドキ。
〝 差出人 野崎悠真
無事着いてよかった!俺は今、着いたところ!こちらこそ本当にありがとう!また行こう!今度は違うところもさ!
絵梨子ちゃんって漢字こう書くんだ!
俺は、悠真ね!〟
キャー!知ってますーーー!!!
しかも、今度は違うところって!!
ど、どうしよう。次がありそうだ…
その後も行きたい水族館の話とか、いろいろと何通かメールをした後、また、バイトのシフト確認したら連絡するって言ってくれてその日はメールを終えた。
なんか今日は濃い1日だった。
ベッドに寝転び天井を見上げる。
明日からも絵梨子でいられたら…
そんな夢みたいなことを思いながら眠りについた。