恋するLilyは嘘をつく。



前に芙由が見える。



『芙由ー!おはよ♡』



「おはよ。また、なんかいいことあったんだ?」



『さすが、芙由様!何でもお見通しだな〜。』



「あんたがわかりやすいだけよ!
ねぇ、梨々子。香水変えたでしょ?」



『そうなの!』


「また何で?あ、いるよ。愛しの野崎くんがあそこに。」



『本当だ!芙由に先に見つけられるとは一生の不覚!行ってくる!』









落ち着けー!
動揺するな、梨々子!






『野崎くん!おはよー!!』





こういうとき、ちゃんと引きつらずに笑顔が作れるのはモデルをやっててよかったとこだな。








ふわっ…









「……その匂い。」




『え?』



「…いや、なんでもねぇ。」



スタスタスタスタ……











おっと?バレたかな?









…まさかね!





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