恋するLilyは嘘をつく。
嘘つき、卒業します。
〜月曜日〜
「お!梨々子、おはよー!」
『芙由ー!おはよー♡』
「あら、ご卒業おめでとう。すっかり落ち着いちゃって。でも、そっちの梨々子も私は好きよ。」
『芙由ーーー!ありがとう!好き!もう、大好き!!!』
ギュッ
「はいはい。知ってるわよ。」
ザワザワ…
そんな私たちの会話を聞いて周りがザワつきだす。
「え!今、梨々子って言ったよね!?」
「嘘!あれ、リリーさんなの?」
「信じられないよねー。別人じゃん!」
髪も暗くなり、つけまもカラコンもない。
全く人が変わってしまった私に、皆驚いている。
「あれー!梨々子ちゃん、どうしちゃったの?ま、俺はそっちの方が好みだよ!」
『篠原くん!おはよ♡
あ、そういえば。先日はいろいろとありがとうございました!』
「その感じは上手くいったな?だから、大丈夫だって言っただろ!本当、これで俺もひと安心だよ!よかった、よかった。うんうん。」
そう言って、大きく頷きながら去っていった。
本当に野崎くんのこと心配だったんだな。
篠原くん、いい奴!
「何、何?何の話?」
『芙由様には、あとでゆっくりじっくりお話します!』