恋するLilyは嘘をつく。
昼休み、私は野崎くんと屋上にいた。
『せっかく野崎くんの彼女になれたのに、もうすぐ春休み!その後は、クラス替えだよー!そんなの残酷すぎるー!!』
そんなのって酷いよ!
「あれ?俺、いつ付き合うなんて言ったっけ?」
え。
『嘘でしょ!?(泣)』
アハハハハ!
「冗談だって(笑)もちろん、おまえは俺の彼女だよ。」
『もう!またからかったの!!』
「だって、おもしれぇんだもん(笑)
しかし、よく喋るな〜。別に弁当なんて俺と食わなくても、教室で矢本と食ってりゃいいのに。」
ひ、酷い!!
『ねぇー!昨日、愛を確かめあったばっかりなのに、なんか冷たくない!?』
野崎くんは気にする素振りもなく、もくもくとご飯を口に運ぶ。
『もう、聞いてるの!ーーーー……。』
ーーーーー………。
言い合いばっかりしてる私達だけど
これはこれで幸せだ
だって、そこには愛を感じるから
これからもこんな風に仲良くやっていこう
ずっと、ずっと
嘘つきLilyはもう卒業
これからは正直にまっすぐに
ありのままの私で
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……なぁ、梨々子。」
『んー?』
チュッ。
ーーendーー
おまけ。
「じゃあ、俺が聞いたことある声って思ったのやっぱ正しかったんじゃん!あの短時間で俺すごくね?」
『あれはねぇ、本当に焦った。』
本当に終わり。