仔犬男子の反乱
明美のセリフを聞き流し、やっと見つけた席に腰を落ち着けた。
いただきますと、早速箸を持つ。
「いい加減付き合ってあげたら?」
「イヤよ」
面白半分にからかう明美を睨みつける。
「だって、何回告白されてる?」
「何回って……」
そんなの覚えてない。
だいたい告白と言ったって、いつも軽いノリ。
今日はいいお天気ですね、と同レベルのセリフなんだもの。
告白と呼べるようなシロモノでは決してない。
それに何より、年下は趣味じゃない。