仔犬男子の反乱
「明美って年下好きだっけ?」
「そういうわけじゃないけど。なんか可愛いじゃない?」
「……まぁ、そこは認めるけど」
私が男に求めているのは可愛さじゃないのだ。
「年下だから仕方ないのかもしれないけど、なんだか頼りないのよね」
「確かに」
「ぐいぐい引っ張っていくような男らしさもなさそうだし」
「ないわね」
私の言葉に大いに賛同する明美。
本当にその通りなのだ。
私のことを好きだということは、日々の態度から理解できる。
優しいのも知っている。
私の言うことも、99%は聞いてくれる。