タイヨウは君に輝く
第一章

初恋の相手

「未来!遅せーよ」

陸がわたしを呼んでる

わたしは学校に着いた

今日は大事な野球の試合だ
こんな日に限って寝坊するなんてわたしは遠足前日の小学生か!

「陸、未来と一緒に来れば良かったのに〜!未来遅れることなかったのになー」


同じ野球部のマネジ仲間で友達の希美に冷やかしをこめて言われた


希美とわたしは高校生になったばかりのクラスで席が隣になって仲良くなった

今ではなんでも話せて信頼できる心友だ

もちろんわたしが陸の幼なじみなことも、わたしの初恋が陸で、今でも好きなことも知っている




ちなみに今日は練習試合


なんと相手校は甲子園に常連の向陵高校、超強豪だ



あっちの先生とこっちの先生が仲良しだからこの練習試合がかなったって先輩から聞いた

つってもあっちは二軍なんだけどね……




『着いた〜!暑い!』

相手校に到着

貸し切りバスを降り、部員たちの声がこぼれた

確かに暑い

バスの中は冷房がきいていたため涼しかったが、外は初夏の陽射しが躊躇なくわたし達を照りつける
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