オレのオンナだって、わからせてやるよ
潤耶のことは、タイプじゃない。


じゃないけど、たまに見せるコノ笑顔が……キライだ。


わたしの脳が、勘違いを起こすんだ。


「誰もワルイなんて、言ってないだろ?ん、オジさん160円な」
「はいよ、ちょうどね」
「ちょ、ちょっと‼︎」
「なに」
「わたし、〝おごって〟なんて言ってない‼︎」
「あー、言われてないな」


ほら、たまにこうやって、わたしをオンナ扱いする。


だから脳が、間違えるのよ。


「ほら、行くぞ」


オジさんから焼き鳥を受け取ったわたしは、なにも言えず焼き鳥を食べながら、潤耶の後ろを歩いた。


「アレも食うか?」
「え?」


突然顔だけ振り向き、潤耶が指差したのはクレープ屋さんで。


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