俺は今、見知らぬ女に壁ドンされている
「くっそ、きったねえな………。

何が悲しくて、見ず知らずの他人のゲロなんか洗わなきゃなんねえんだか………」



ぶつくさ愚痴りながら洗っていると、女が突然、俺に跳び蹴りを食らわせてきた。



「いった! なにすんだお前!」



「ゲロくらいでごちゃごちゃうるさい!

ケツの穴の小っさい男ね!」



「はぁ〜っ!?」




恩人に対するものとは思えない、傍若無人な口のききかた。


どうやら、本性が出てきたらしい。



それならこっちだって遠慮はしねえぞ!



「おい、それ、迷惑かけた相手に言う言葉かよ!?」



「なーにが迷惑かけた、よ。大げさね!

ゲロかけただけでしょ!?」



「信じらんねえ女! 外見サギだ!」




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