俺は今、見知らぬ女に壁ドンされている
思わずにやりと笑ったその時。



美女の肉感的な唇が、うっすらと開いた。


真珠のように白く輝く小粒の歯が、赤い唇の間から覗く。


俺に見惚れるようにとろんとした瞳が、まっすぐ見つめてくる。




――もしかして、愛の告白!?


いきなりかぁ、積極的だな!



いやしかし、運命の出会いって本当にあるんだな。


まさに、ビビッとくるってやつだぜ!



それにしても、こんな美女に惚れられるとは。



俺って、自分では分かってなかったけど、なかなか魅力ある男なんだな。


俺はこれから絶世の美女と幸福な家庭を築くことになるだろう。




俺を振ったことを後悔するがいい、志織!




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