センチメートル



それは5分後の事。


紙コップが人数分足りなくて予備の紙コップを取ろうと、予備棚と呼ばれている給湯室にある棚を物色していると。





「見当たらない?」





給湯室からなかなか帰ってこない私を不思議に思ったのか、充くんがやってきた。





「ここにあると思うんだけど…」

「かわろうか?」





背後に充くんの気配を感じながらいいよと答えたのは、充くんより私の方が給湯室も予備棚の事を知ってるからで。


なのに。





「ひゃ…っ」

「変な声だすなよ」





いきなり背後から充くんの手が伸びてきたら、ビックリして声が出ちゃうよ。


いいよと断ったはずが充くんも探してくれるらしい…、それは有り難いけどこの体勢はかなりアレじゃない?



< 3 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop