センチメートル
そして肝心の私はと言えば壁ドンを出来た感動と、ちっちゃいを繰り返す充くんに対する怒りがごちゃ混ぜになり、壁に押し付けた手が、壁に付いている手がプルプルと震えてる。
「聡美?」
「……が悪いの」
「え?」
「充くんが悪いの!私をちっちゃいちっちゃいって言うから、私を子供扱いするから!!」
私を子供扱いしないで!と悲鳴に近い叫び声が給湯室に木霊す。
「子供扱い…?」
「ちっちゃいちっちゃい、って確かに150センチしかないよ?でも私は充くんより年上だし彼女なんだよ!?」
「ハハッ」
私が怒っているのに、私が壁ドンしたのに充くんは肩を震わせ笑い始めた。
もしかしてバカにしてるの…?
子供扱いしないでって言った私を充くんは。