センチメートル
ひどい。
ひどいよ、充くん。
思わず泣きそうになり唇を噛み締めた。
「笑わないで」
「だって、勘違っぷりが…。ハハッ、聡美可愛すぎだろ」
え…?
「聡美はさ、俺が子供扱いしてると思ってたんだな」
「違うの?」
「当たり前だろ。俺は聡美を子供扱いしたつもりはない。それに子供扱いする相手を彼女にしないし、いつも愛してるのに伝わってない?俺、子供扱いする相手の身体を求めるほど変態じゃない」
そう言い充くんの手が私の頬を包み込み、その手を上下に移動させ親指で私の耳をなぞる。
「誤解解けた?」
「ちっちゃいちっちゃいって言われるのは好きじゃない」
「俺のちっちゃいは可愛いと好きなんだけど、それでも?」