秘密の恋人 シリーズⅠ〜幼なじみの恋人〜
勝ち目がない
〜♪

休み時間。

…あれ?

僕と悠樹が使ってるロッカーの前を通りかかると一人の女の子が立っていた。

その手には手紙が握り締められている。

すると、僕の存在に気づいたのか駆け寄ってきた。

「あの…櫻井くんですよね?」
「そうだけど…」
「こ、これ!蒼山くんに渡してくれませんか?」

悠樹に…?

「ずっと蒼山くんが好きで、」
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