あの子
いいし、そんなのいらないし、私には必要ないし。 

そう思い、私は休憩室をあとにする。

私のしているアルバイトは商品の品出しで、重い荷物もあるため男性の方が多い。

──私だってあの子がしてるような点検の方がしたかったけど、募集してなかったんだから

偶々近くで、高い時給だったため、このアルバイトを選んだ。

──私だってできることならあの子と同じ仕事がしたかったのに。

──仕方なかったのよ。

私の頭の中であの子が笑う。

< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop