my sweet devil
○芽依○
ねぇ、あっちゃん
あの日あっちゃんは何を祈ったの?
カップルが『永遠』を誓う、あの場所で。
今はもう、聞くことはできないけれど。
私がもう少し強ければ
去っていくあっちゃんを、引き止めることができたんだろうか
自分のすべてを犠牲にした
………あっちゃんみたいに。
その日は、快晴だった。
前の日の辛すぎる別れを思えば、私には太陽の光は眩しすぎたけれど。
本当ならば、隣で眠っているはずのあっちゃんはもちろんいなくて
でもこの別れは仕方のないことなんだ、と私は自分に言い聞かせた。
その時
下の階で声がして、両親が帰ってきたことがわかった。
私は重い体を無理やり起こして、下の階に向かった。
*