my sweet devil
「おーい、篤志〜…って、あ、芽依ちゃんじゃん、久しぶり」
「悠ちゃん!」
悠ちゃんはあっちゃんの親友で、よく家にも来てくれるから仲いいの。
悠ちゃんカッコいいなぁ…
あっちゃんと並んだら、二人とも輝きすぎて眩しい…
「おーい、芽依!」
パッて元の世界に戻ってくると、あっちゃんが目の前で手を振っていた。
「またお前トリップしてただろ」
ば、バレてる……
「え、えへへ」
「はぁ…」
あっちゃん呆れてるし
ダメだよね、こんなの。
「ごめんね、こんなお姉ちゃんで」
「………」
お姉ちゃんとしてもダメだし
女としてなんか見てもらえるわけないし
私、どうしたらいいんだろうね。
「……別に……」
「え?」
「いい姉ちゃんなんかにならなくていい」
「あっ、ちゃん……?」
そう言ったあっちゃんはすごく悲しそうに見えた
気のせいかな?
私から目を逸らしたあっちゃんは、何も言わずにそのまま歩いて行ってしまった。
ねぇ、あっちゃん
今の言葉はどういう意味?
*