my sweet devil



みなみのところに行くと、チーム決めが終わった後だった。


「芽依、私と同じチームだからね」


「はーい」



みなみと同じチームか。よかった。


私たちのチームは女子5人、男子6人。


女子は私とみなみ、あとはクラスの中で比較的仲のいい娘たちだった。



そして、男子は……



「え、朝陽くんと一緒?すごいラッキーじゃん!」


「しかも、亮太郎くんも一緒だよ?ヤバくない?」



うん、ヤバいね。いろんな意味で。


同じチームの女の子たちのひそひそ話に、一人うんうんと頷いた。


朝陽はみなみと同じチームだって気付いて真っ赤だし。


それに、もう一つ問題が…



「芽依ちゃん、同じチームだね」


「すす、杉浦くん……!」


「ハハ、そんなに警戒しないでよ」



杉浦亮太郎くん。


朝陽と同じくらい人気のある爽やかボーイ。


顔よし・性格よし・頭よし


おまけにバレー部エースで運動もできちゃう完璧な人なのです。



そんな杉浦くんに一週間前



あの、その……



「いくら好きだからって、取って食べたりしないよ」


「………っ」



告白……、されちゃったのです。



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