my sweet devil



杉浦くんは朝陽の親友で、私の他に唯一朝陽とみなみの関係を知る人。


だから、よく4人で遊びに行ったりしてたの。


杉浦くんはよくメールもしてくれて、いい人だなって


あっちゃんがいなかったらたぶん好きになってただろうなって


そんな風に思うほど素敵な人だった。



そんな杉浦くんに一週間前、急に屋上に呼び出された。


そこで………、



『芽依ちゃん』


『はい!』


『好きなんだけど』


『はい!……って、え?!』


『ハハ、顔真っ赤だよ』



えっと……好きって……


『誰が、誰を……?』


『俺が、芽依ちゃんを』


『………』



混乱するアタマ。

だって、こんなにカッコいい人が、私を……?



『嘘だー!』


『嘘じゃねーよ!』



だってだって


告白してきてるのは杉浦くんなのに


なんで、私のほうがアワアワしてるの?!



その時


杉浦くんの手が震えてることに気付いたんだ。


……あぁ、この人は真剣なんだ


それなら、私もちゃんと、答えなくちゃ。



『……ごめんなさい』


杉浦くんが、ギュッと拳を作るのが見えた。



*
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