my sweet devil
耳元で、あっちゃんの鼓動を感じる。
こんなにあっちゃんを近くに感じるのは、いつぶりだろう?
あぁ、あの日だ。
『大きくなったら結婚しようね!』
そう約束した、幼かったあの日。
「あっちゃん」
「……ちゃんと言うから」
「え……?」
「今は代わりだけど、自分の力でレギュラー取ったら絶対自分の口で……」
『芽依に言うから』
その言葉は
この体温は
私を幸せにするには充分すぎる要素で。
「うんっ」
自分の手をあっちゃんの背中に回した。
ねぇ、あっちゃん
きっと私の身体は
あっちゃんからしか幸せをもらえないようになってるんだね。
じゃないと説明できないよ。
この、幸せすぎる気持ち
あっちゃんが私を抱き締めるのは、私に幸せな『約束』をくれる時
そう、信じてていいのかな……?
*